任売と競売の違いとは?
- 新着情報
- 2015/05/20
任意売却と競売を比較すると価格面では競売物件の方が安く購入できる可能性があります。
しかし昨今の競売入札者の増加により特に人気が集中した物件などは市場価格と同じかそれ
以上の高値で落札されるケースもあります。
競売は裁判所が3点セット(①物件明細書、②現況調査報告書、③不動産評価書)と呼ばれる資料
を用意してもらえます。しかし通常の不動産取引で提出される重要事項説明書ほど詳しく調べて
いるのではなく情報が古くなっている可能性もあります。また内覧が出来ないため物件資料の室内
については写真等で判断しなくてはならない点が通常の不動産取引と同様となる任意売却に比べて
大きなデメリットになります。
また競売は代金を納めて所有権を移転しても裁判所は引き渡しまでを保証してくれるわけではな
いので元の所有者に居座られたり第三者の占有者がいたりしても自分で明け渡すよう交渉しなく
てはならないし更に処分が大変な動産があるかもわかりません。
売主と買主の合意により売買される任意売却ではこうした問題は起きにくいのに比べて競売では
この点で大きなリスクを抱えることになります。
その他では原則2割の保証金が必要になる、住宅ローンを扱っている金融機関が少ない購入に時間
的余裕がないといった点も競売のデメリットです。
一方、法律により債権者や売り主の権利は強制的に抹消される競売に比べて、任意売却は所有者
だけでなく債権者とも合意が必要なため合意形成に手間がかかったり条件面で折り合えず売買が
中止されることもあるというマイナス面があります。